2020 年 4 月の第 1 波で,非専門医主体のチームで 救命しえた糖尿病・肥満合併重症 COVID-19 肺炎の 1 例

57 歳男性。2 型糖尿病および BMI 41.7 kg/m2の肥満あり。2020 年 4 月,発熱あり当院受診,WBC 10500/μL,CRP 17.4mg/dL で 胸部レントゲンでは両側すりガラス影あり, PCR 陽性で COVID-19 と診断。ファビピラビ ルおよびナファモスタット,メチルプレドニゾ ロンを投与したが呼吸状態悪化し人工呼吸管理となり,以降 64 病日まで人工呼吸管理を必要とした。リハビリを経て 82 病日に退院とした。退院後も味覚・嗅覚障害,関節痛および筋肉痛,息切れなどの症状が長期残存したが徐々に改善,胸部 CT でも所見が改善した。当院は 277 床の中規模病院...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本病院総合診療医学会雑誌 2023/05/31, Vol.19(3), pp.177-183
Hauptverfasser: 本城, 聡, 知念, 直史, 布川, 貴博, 室屋, 洋平, 押田, 成人, 瀬戸口, 雅彦, 小川, 亨, 鈴木, 亮士, 小野, 嘉文, 奥山, 隆二, 矢野, 雅隆, 橘, 俊一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:57 歳男性。2 型糖尿病および BMI 41.7 kg/m2の肥満あり。2020 年 4 月,発熱あり当院受診,WBC 10500/μL,CRP 17.4mg/dL で 胸部レントゲンでは両側すりガラス影あり, PCR 陽性で COVID-19 と診断。ファビピラビ ルおよびナファモスタット,メチルプレドニゾ ロンを投与したが呼吸状態悪化し人工呼吸管理となり,以降 64 病日まで人工呼吸管理を必要とした。リハビリを経て 82 病日に退院とした。退院後も味覚・嗅覚障害,関節痛および筋肉痛,息切れなどの症状が長期残存したが徐々に改善,胸部 CT でも所見が改善した。当院は 277 床の中規模病院で,呼吸器専門医は 1 名, 感染症専門医は 0 名で専門外の医師たちによ るチーム編成を行った。1 週間交代で主治医を変更するシステムであったが,主治医となった医師に呼吸器専門医はいなかった。各医師が総合診療的な能力を発揮して救命しえた症例と思われた。
ISSN:2185-8136
2758-7878
DOI:10.60227/jhgmwabun.19.3_177