誤嚥性肺炎を契機に咽頭腫瘍が判明した症例

近年の高齢化社会に伴い,誤嚥性肺炎罹患患者は増加の一途を辿っている。特に脳血管障害のある患者では何らかの嚥下障害を有していることも多い。今回著者らは,脳伷塞の既往があり,誤嚥性肺炎を繰り返していた方が,再度誤嚥性肺炎の診断で入院したが,入院中の口腔ケアで咽頭腫瘍が見つかり,それが誤嚥の一因となっていたと考えられた症例を経験した。嚥下障害の原因として咽頭・食道などの通路障害による器質的原因と,神経や筋などの運搬障害による機能的原因がある。誤嚥性肺炎の原因として,機能的原因が疑われたとしても,器質的原因がないか常に考慮すべきである。...

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Veröffentlicht in:日本病院総合診療医学会雑誌 2023, Vol.19(3), pp.160-164
Hauptverfasser: 川先, 孝幸, 鷹屋, 直, 津田, 敬, ウォン, トウユン
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年の高齢化社会に伴い,誤嚥性肺炎罹患患者は増加の一途を辿っている。特に脳血管障害のある患者では何らかの嚥下障害を有していることも多い。今回著者らは,脳伷塞の既往があり,誤嚥性肺炎を繰り返していた方が,再度誤嚥性肺炎の診断で入院したが,入院中の口腔ケアで咽頭腫瘍が見つかり,それが誤嚥の一因となっていたと考えられた症例を経験した。嚥下障害の原因として咽頭・食道などの通路障害による器質的原因と,神経や筋などの運搬障害による機能的原因がある。誤嚥性肺炎の原因として,機能的原因が疑われたとしても,器質的原因がないか常に考慮すべきである。
ISSN:2185-8136
2758-7878
DOI:10.60227/jhgmwabun.19.3_160