中心静脈カテーテル留置処置により総頸動脈-内頸静脈瘻をきたした 1 例
「はじめに」中心静脈カテーテル挿入は日常の診療において汎用されている手技であるが, 合併症の一つに動脈穿刺による血腫がある. 今回, 動脈穿刺に気づかず, 対応に難渋した症例を経験したので報告する. 「症例」【患者】80歳女性 【主訴】嘔吐 【既往歴】虫垂炎(若い頃, 年齢不詳) 【家族歴】不明 【飲酒歴・喫煙歴】なし 【現病歴】3/9頃より嘔吐を繰り返していた. 3/13に孫が訪問した際に2回嘔吐を認め, 救急要請, 当院内科に救急搬送された. CTにて右大腿ヘルニア嵌頓と診断され, 外科に紹介となった. 【身体所見】身長163.0cm, 体重53.0kg, 意識清明, 血圧175/108m...
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Veröffentlicht in: | 日本病院総合診療医学会雑誌 2022/07/31, Vol.18(4), pp.295-297 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」中心静脈カテーテル挿入は日常の診療において汎用されている手技であるが, 合併症の一つに動脈穿刺による血腫がある. 今回, 動脈穿刺に気づかず, 対応に難渋した症例を経験したので報告する. 「症例」【患者】80歳女性 【主訴】嘔吐 【既往歴】虫垂炎(若い頃, 年齢不詳) 【家族歴】不明 【飲酒歴・喫煙歴】なし 【現病歴】3/9頃より嘔吐を繰り返していた. 3/13に孫が訪問した際に2回嘔吐を認め, 救急要請, 当院内科に救急搬送された. CTにて右大腿ヘルニア嵌頓と診断され, 外科に紹介となった. 【身体所見】身長163.0cm, 体重53.0kg, 意識清明, 血圧175/108mmHg, 脈拍88回/分・整, 呼吸数16回/分, 体温36.6℃, SpO2 94%(room air). 腹部は著明に膨満. 圧痛は不明. 右大腿部に鶏卵大に膨隆を触知した. 少し圧迫すると若干整復された印象だったがまだ膨隆は残存していた. |
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ISSN: | 2185-8136 2758-7878 |
DOI: | 10.60227/jhgmwabun.18.4_295 |