発熱,呼吸困難にて救急搬送となり,COVID -19肺炎との鑑別が問題となったニューモシスチス肺炎の 1 例
「はじめに」2021年7月現在, COVID-19はいまだ終息が見られず, 流行の波を繰り返している大都市圏では「全ての患者をCOVID-19疑い」として診療に当たっているといっても過言ではない. 我々の総合診療科・救急科では, 救急搬送患者に加え発熱患者の初期対応の全てを任されている. 臨床の現場では鑑別がCOVID-19に向きがちであるが, 本来行うべき鑑別診断を冷静に行うことの重要性を再認識したニューモシスチス肺炎(以下PCP)の1例を経験したので報告する. 「症例」30歳代男性, 既往歴:特になし, 喫煙歴:なし, 職業:システムエンジニア. 【現病歴】2021年4月中旬, 2週間程前...
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Veröffentlicht in: | 日本病院総合診療医学会雑誌 2021/09/30, Vol.17(5), pp.575-577 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」2021年7月現在, COVID-19はいまだ終息が見られず, 流行の波を繰り返している大都市圏では「全ての患者をCOVID-19疑い」として診療に当たっているといっても過言ではない. 我々の総合診療科・救急科では, 救急搬送患者に加え発熱患者の初期対応の全てを任されている. 臨床の現場では鑑別がCOVID-19に向きがちであるが, 本来行うべき鑑別診断を冷静に行うことの重要性を再認識したニューモシスチス肺炎(以下PCP)の1例を経験したので報告する. 「症例」30歳代男性, 既往歴:特になし, 喫煙歴:なし, 職業:システムエンジニア. 【現病歴】2021年4月中旬, 2週間程前からの倦怠感と呼吸困難, その後2日前より発熱と呼吸困難の増悪があり救急要請, 初診搬送となった. 【生活歴】症状出現の5日前に友人数名と居酒屋で会食歴あり. |
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ISSN: | 2185-8136 2758-7878 |
DOI: | 10.60227/jhgmwabun.17.5_575 |