CT上特徴的な腸管壁の肥厚を呈した腸管出血性大腸菌O-157腸炎の 1 例
「はじめに」総合診療において, 腹部CTは腹痛, 血便などを呈する消化器疾患を鑑別するうえで有用な検査である. ベロ毒素産生性大腸菌O-157による出血性大腸炎では, 腹膜刺激症状をともなう強い腹痛を訴えることがあり, 腹部CT検査では腸壁肥厚を来すことが知られている. 「症例」症例 : 27歳, 男性 主訴 : 右下腹部痛, 血便 既往歴 : 9歳 急性虫垂炎にて虫垂切除術 家族歴 : 特記すべきことなし 現病歴 : スーパーマーケットで生の状態で購入したつくね・皮を自宅で生焼けの状態で食べて2日後に, 右下腹部痛が出現し, 第3病日に当院を受診した. 来院時身体所見 : 身長176cm,...
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Veröffentlicht in: | 日本病院総合診療医学会雑誌 2018/05/31, Vol.14(3), pp.236-237 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」総合診療において, 腹部CTは腹痛, 血便などを呈する消化器疾患を鑑別するうえで有用な検査である. ベロ毒素産生性大腸菌O-157による出血性大腸炎では, 腹膜刺激症状をともなう強い腹痛を訴えることがあり, 腹部CT検査では腸壁肥厚を来すことが知られている. 「症例」症例 : 27歳, 男性 主訴 : 右下腹部痛, 血便 既往歴 : 9歳 急性虫垂炎にて虫垂切除術 家族歴 : 特記すべきことなし 現病歴 : スーパーマーケットで生の状態で購入したつくね・皮を自宅で生焼けの状態で食べて2日後に, 右下腹部痛が出現し, 第3病日に当院を受診した. 来院時身体所見 : 身長176cm, 体重76kg, 体温36.5℃, 血圧122/68mmHg, 脈拍57/min. 右下腹部に反跳性圧痛を認める. 血液生化学検査所見 : WBC 6,800/μL (分画 : NEU 62.7%, LYM 28.9%, MONO 6.1%, EOS 1.8%, BASO 0.6%), CRP 0.37mg/dL, クレアチニン0.88mg/dLであった. |
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ISSN: | 2185-8136 2758-7878 |
DOI: | 10.60227/jhgmwabun.14.3_236 |