診断まで2日を要した高齢者の胆嚢捻転の 1 例

「はじめに」胆嚢捻転症は高齢者の急性腹症として重要な疾患である. 当初胆嚢捻転症を想定できず, 診断まで2日を要した症例を報告する. 「症例」90歳女性. 201X年12月19日よりの心窩部痛, 食事量低下で12月20日当院救急外来受診, 腹部単純CT施行し便秘と診断, 緩下剤処方で帰宅したが12月22日再度腹痛認め当院来院した. 来院時現症は, 体温36℃, 腹部平坦軟, 右季肋部に圧痛認めた. 検査結果は, WBC11300μl, Hb9.2g/dl, Plt21.4×104/μl, CRP18.53mg/dl, 肝機能, 腎機能はともに正常であった. 腹部エコーでは胆嚢が腫大し胆嚢壁は浮...

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Veröffentlicht in:日本病院総合診療医学会雑誌 2017/05/31, Vol.12(2), pp.7-8
Hauptverfasser: 山之上, 弘樹, 相澤, 信行, 村山, 弘之
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」胆嚢捻転症は高齢者の急性腹症として重要な疾患である. 当初胆嚢捻転症を想定できず, 診断まで2日を要した症例を報告する. 「症例」90歳女性. 201X年12月19日よりの心窩部痛, 食事量低下で12月20日当院救急外来受診, 腹部単純CT施行し便秘と診断, 緩下剤処方で帰宅したが12月22日再度腹痛認め当院来院した. 来院時現症は, 体温36℃, 腹部平坦軟, 右季肋部に圧痛認めた. 検査結果は, WBC11300μl, Hb9.2g/dl, Plt21.4×104/μl, CRP18.53mg/dl, 肝機能, 腎機能はともに正常であった. 腹部エコーでは胆嚢が腫大し胆嚢壁は浮腫状に肥厚, 血流シグナルは認めなかった.
ISSN:2185-8136
2758-7878
DOI:10.60227/jhgmwabun.12.2_7