慢性活動性EBウイルス感染症の関与が考えられた肝脾T細胞性リンパ腫の一例

症例は 81 歳,男性,主訴は発熱と盗汗。X2 年から原因不明の血清肝酵素上昇が認められ,X年 5 月より盗汗を伴った発熱が持続し,X 年 8 月に当科入院となった。表在リンパ節腫脹は認められなかったが,発熱,汎血球減少,肝脾腫が認められ,脾臓生検より肝脾T細胞性リンパ腫と診断され,末梢血Epstein-Barr virus (EBV)マーカーより慢性活動性EBウイルス感染症の合併が判明した。入院後 3 日目に突然不穏,意識混濁となり,2 週間後に多臓器不全で死亡した。肝脾T細胞性リンパ腫は若年例に多く認められるが,本症例は,高齢発症で,慢性活動性EBV感染症を合併し,多臓器不全から急死した。...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本病院総合診療医学会雑誌 2014/06/30, Vol.6(2), pp.55-60
Hauptverfasser: 畑島, 梓, 古庄, 憲浩, 加藤, 禎史, 原田, 裕士, 大西, 八郎, 小川, 栄一, 豊田, 一弘, 村田, 昌之, 林, 純
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:症例は 81 歳,男性,主訴は発熱と盗汗。X2 年から原因不明の血清肝酵素上昇が認められ,X年 5 月より盗汗を伴った発熱が持続し,X 年 8 月に当科入院となった。表在リンパ節腫脹は認められなかったが,発熱,汎血球減少,肝脾腫が認められ,脾臓生検より肝脾T細胞性リンパ腫と診断され,末梢血Epstein-Barr virus (EBV)マーカーより慢性活動性EBウイルス感染症の合併が判明した。入院後 3 日目に突然不穏,意識混濁となり,2 週間後に多臓器不全で死亡した。肝脾T細胞性リンパ腫は若年例に多く認められるが,本症例は,高齢発症で,慢性活動性EBV感染症を合併し,多臓器不全から急死した。
ISSN:2185-8136
2758-7878
DOI:10.60227/jhgmwabun.6.2_55