「保健物理」に掲載された東京電力福島第一原子力発電所事故関連記事を振り返る: 被ばく医療・廃棄物

「I 緒言」「保健物理」誌に掲載された東京電力福島第一原子力発電所事故関連記事のうち, 被ばく医療・廃棄物に関するものとして, (1)原著が3件, (2)Technical Dataが1件, (3)特別記事が1件, (4)50周年記念記事が1件, (5)巻頭言が1件, (6)話題が3件, (7)From Japan to the World(JtoW)が2件であった. 本稿ではこれら12件の記事の概要を紹介する. 「II 研究論文より」研究論文は, 原著3件とTechnical Data1件の計4件であった. 原著の3件は, 高橋らによる「原子力施設における防護服着用時熱中症リスク管理のための鼓膜温に基づく直腸温推定法」(2012), 澤口らによる「放射性物質により汚染された災害廃棄物の道路への再利用に伴う被ばく線量評価」(2015), 高井らによる「放射性セシウムで汚染した木質チップの再利用に係わる線量評価」(2015)である.