中性子線量計の測定における不確かさ: 中性子サーベイメータの校正定数決定の不確かさ及び中性子サーベイメータを用いた作業場の線量測定における不確かさの評価

「I 緒論」原子炉施設, 加速器施設及びRI施設等(以下, 作業場という)で, 中性子に対する放射線管理を行う場合, 中性子サーベイメータや個人線量計等の測定値が信頼できる値であることが重要である. 測定値の信頼性は, トレーサビリティが確保された校正が行われた測定器を用いて測定を行い, その測定値に精度を示すことによって得られると考えられる. トレーサビリティが確保された校正とは, 中性子サーベイメータ等を用いて測定した結果が, 一次標準機関の基準値まで, 切れ目無くさかのぼることができることである. また, 精度は, 不確かさを考慮することにより示すことができる. ここでは, 初めに不確か...

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Veröffentlicht in:保健物理 2021/10/12, Vol.56(3), pp.116-122
1. Verfasser: 内田, 芳昭
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I 緒論」原子炉施設, 加速器施設及びRI施設等(以下, 作業場という)で, 中性子に対する放射線管理を行う場合, 中性子サーベイメータや個人線量計等の測定値が信頼できる値であることが重要である. 測定値の信頼性は, トレーサビリティが確保された校正が行われた測定器を用いて測定を行い, その測定値に精度を示すことによって得られると考えられる. トレーサビリティが確保された校正とは, 中性子サーベイメータ等を用いて測定した結果が, 一次標準機関の基準値まで, 切れ目無くさかのぼることができることである. また, 精度は, 不確かさを考慮することにより示すことができる. ここでは, 初めに不確かさの評価方法を紹介し, 次に二次標準機関において, エンドユーザーが持つ中性子サーベイメータを校正したときの不確かさ評価例, 及びエンドユーザーが中性子サーベイメータを用いて作業場で中性子線量を測定したときの不確かさ評価例を紹介する.
ISSN:0367-6110
1884-7560
DOI:10.5453/jhps.56.116