核融合科学研究所における松葉及び土壌中の環境放射性物質のモニタリング
「I 緒論」核融合科学研究所 (岐阜県土岐市, 以下, NIFS) では, 核融合炉の実現を目指して大型ヘリカル装置によるプラズマ実験を行っている. 研究の進展に伴い, 2017年3月からプラズマ実験の動作ガスとして重水素 (D2) を使用している (以下, 重水素実験) . 重水素実験では, 極微量ではあるが放射線 (中性子線, γ (X) 線) とトリチウムが発生する. 放射線は2m厚のコンクリート製の建屋壁で十分に遮蔽され, 発生したトリチウムは除去装置で回収される. NIFSでは, 重水素実験による環境影響を監視するため, 「大型ヘリカル装置における重水素実験の安全管理計画 (以下,...
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Veröffentlicht in: | 保健物理 2021/06/30, Vol.56(2), pp.66-74 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I 緒論」核融合科学研究所 (岐阜県土岐市, 以下, NIFS) では, 核融合炉の実現を目指して大型ヘリカル装置によるプラズマ実験を行っている. 研究の進展に伴い, 2017年3月からプラズマ実験の動作ガスとして重水素 (D2) を使用している (以下, 重水素実験) . 重水素実験では, 極微量ではあるが放射線 (中性子線, γ (X) 線) とトリチウムが発生する. 放射線は2m厚のコンクリート製の建屋壁で十分に遮蔽され, 発生したトリチウムは除去装置で回収される. NIFSでは, 重水素実験による環境影響を監視するため, 「大型ヘリカル装置における重水素実験の安全管理計画 (以下, 安全管理計画) 」に基づき, 施設周辺の空間放射線量率や, 環境水中トリチウム濃度測定を実施している. |
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ISSN: | 0367-6110 1884-7560 |
DOI: | 10.5453/jhps.56.66 |