口唇腺からの唾液分泌に関与する副交感神経線維の探索
「緒言」唾液は左右一対ずつの大唾液腺(耳下腺, 顎下腺, 舌下腺)と口腔粘膜下に散在する小唾液腺(口唇腺, 頬腺, 口蓋腺, 舌腺, 臼歯腺)でつくられ, 口腔に分泌される. 唾液のうち水分の分泌は副交感神経に, タンパク質の分泌は交感神経によって調節されている. 耳下腺を支配する副交感神経線維は下唾液核を発し舌咽神経, 鼓室神経, 小錐体神経を経由して, 耳神経節でニューロンを交換し耳介側頭神経を経由して耳下腺に到達する. 顎下腺と舌下腺を支配する副交感神経線維は上唾液核を発し顔面神経, 鼓索神経, 舌神経を経由して, 顎下神経節でニューロンを交換して顎下腺と舌下腺に到達する. 小唾液腺では...
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Veröffentlicht in: | 奥羽大学歯学誌 2022-12, Vol.49 (4), p.113-116 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」唾液は左右一対ずつの大唾液腺(耳下腺, 顎下腺, 舌下腺)と口腔粘膜下に散在する小唾液腺(口唇腺, 頬腺, 口蓋腺, 舌腺, 臼歯腺)でつくられ, 口腔に分泌される. 唾液のうち水分の分泌は副交感神経に, タンパク質の分泌は交感神経によって調節されている. 耳下腺を支配する副交感神経線維は下唾液核を発し舌咽神経, 鼓室神経, 小錐体神経を経由して, 耳神経節でニューロンを交換し耳介側頭神経を経由して耳下腺に到達する. 顎下腺と舌下腺を支配する副交感神経線維は上唾液核を発し顔面神経, 鼓索神経, 舌神経を経由して, 顎下神経節でニューロンを交換して顎下腺と舌下腺に到達する. 小唾液腺では口蓋腺を支配する副交感神経線維は上唾液核を発し顔面神経, 大錐体神経を経由して翼口蓋神経節でニューロンを交換し口蓋腺に到達する. 口唇腺は上唇と下唇の粘膜下に存在するが, 分泌を支配する副交感神経線維の経路は不明である. |
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ISSN: | 0916-2313 |