インプラントオーバーデンチャーを適用した骨髄異形成症候群の1例

「緒言」骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndromes: MDS)は, 骨髄幹細胞の異形成を特徴とし, 顆粒球および血小板の減少と機能異常を伴う前白血病状態と難治性貧血を示す血液疾患であり, 高率に急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia: AML)に進展する. 今回MDS患者に, 咀嚼機能を含めたQOL向上を目的として, 血液内科主治医に対診の上, 全身状態や患者のQOLを考慮して, 最低限の侵襲によるインプラント体埋入を行い, インプラントオーバーデンチャー(implant overdenture: IOD)を装着した症例を経験したので報告する....

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Veröffentlicht in:奥羽大学歯学誌 2022-09, Vol.49 (3), p.89-96
Hauptverfasser: 君賢司, 栗城いづみ, 北林治彦, 船川竜生, 松本知生, 渥美元康, 松尾泰幸, 山森徹雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndromes: MDS)は, 骨髄幹細胞の異形成を特徴とし, 顆粒球および血小板の減少と機能異常を伴う前白血病状態と難治性貧血を示す血液疾患であり, 高率に急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia: AML)に進展する. 今回MDS患者に, 咀嚼機能を含めたQOL向上を目的として, 血液内科主治医に対診の上, 全身状態や患者のQOLを考慮して, 最低限の侵襲によるインプラント体埋入を行い, インプラントオーバーデンチャー(implant overdenture: IOD)を装着した症例を経験したので報告する. 「症例」年齢: 80歳, 男性. 主訴: 歯がぐらぐらするのが気になる. 初診: 2017年7月. 既往歴: 初診の2年前よりMDSと診断され, 某病院血液内科通院中であり, 赤血球輸血を行っているとのこと. これ以外の特記事項はない.
ISSN:0916-2313