東日本大震災における奥羽大学の取り組み - 身元不明遺体の検死活動の概要
「緒言」平成23年3月11日に発生した東日本大震災における社会貢献活動としての奥羽大学の取り組みの中で, 著者らは津波被害を受けた福島県相馬地区における身元不明遺体の検死業務を担当したので, その概要について報告する. 「経緯」3月11日の震災直後から, 被災地では身元不明遺体の検死活動が開始された. 奥羽大学歯学部も日本歯科医師会および日本歯科医学会からの協力要請を受け, 歯学部長の指示で附属病院長指揮のもと, 本学の検死チームを立ち上げた. 当初出動予定を3月19日として準備していたが, 福島県警察本部および福島県歯科医師会との調整によって, 初回出動日は3月29日に決定した. 出動初日わ...
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Veröffentlicht in: | 奥羽大学歯学誌 2011-12, Vol.38 (4), p.230-236 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」平成23年3月11日に発生した東日本大震災における社会貢献活動としての奥羽大学の取り組みの中で, 著者らは津波被害を受けた福島県相馬地区における身元不明遺体の検死業務を担当したので, その概要について報告する. 「経緯」3月11日の震災直後から, 被災地では身元不明遺体の検死活動が開始された. 奥羽大学歯学部も日本歯科医師会および日本歯科医学会からの協力要請を受け, 歯学部長の指示で附属病院長指揮のもと, 本学の検死チームを立ち上げた. 当初出動予定を3月19日として準備していたが, 福島県警察本部および福島県歯科医師会との調整によって, 初回出動日は3月29日に決定した. 出動初日わずか3名のメンバーも, その後は徐々に賛同者を得て, 学外OB1人を含む15名のチームとなった. 県歯科医師会と分担して週の前半を受け持つこととし, 5月末日まで計27回, 相馬市内の遺体検案所 (元アルプス電気株式会社社屋) に出動した. |
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ISSN: | 0916-2313 |