ビスホスホネート系薬剤関連顎骨壊死 (BRONJ) に対する外科治療の検討
「緒言」近年, ビスホスホネート系薬剤関連顎骨壊死 (BRONJ) が報告され, その概念は処方医, 治療を担当する歯科医, 口腔外科医に広く知られるようになった. しかし, その発症機序, 予防法, 治療法については未だ不明な点が多い. 特に治療法については明確な指針がなく, 治療を担当する歯科医, 口腔外科医の多くが治療方針の決定に苦慮している. Weitzmanらは, 外科治療は研究段階であり現在のところ保存的アプローチを推奨するとしている. 米国口腔外科学会も骨髄炎や放射線骨壊死で行う外科治療は反応しにくいと報告している. しかし, 保存的アプローチでは症状を緩和させたり進行を遅らせた...
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Veröffentlicht in: | 奥羽大学歯学誌 2010-03, Vol.37 (1), p.35-42 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」近年, ビスホスホネート系薬剤関連顎骨壊死 (BRONJ) が報告され, その概念は処方医, 治療を担当する歯科医, 口腔外科医に広く知られるようになった. しかし, その発症機序, 予防法, 治療法については未だ不明な点が多い. 特に治療法については明確な指針がなく, 治療を担当する歯科医, 口腔外科医の多くが治療方針の決定に苦慮している. Weitzmanらは, 外科治療は研究段階であり現在のところ保存的アプローチを推奨するとしている. 米国口腔外科学会も骨髄炎や放射線骨壊死で行う外科治療は反応しにくいと報告している. しかし, 保存的アプローチでは症状を緩和させたり進行を遅らせたりすることは可能でも, 根治させることは難しく経時的に観察すると徐々に増悪する症例が多い. 今回, われわれはBRONJ4症例に対する長期的な治療を経験し, BRONJの治療法, 特に外科治療の適否および方法について検討したので患者の同意を得た上で報告する. |
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ISSN: | 0916-2313 |