外来がん治療における地域医療連携等に関する実態調査

「緒言」令和2年度診療報酬改定において, 外来がん化学療法の質向上を目的に特定薬剤管理指導加算2が新設された. さらに, 令和3年8月から機能別薬局の認定制度が開始され, 他の専門的な医療を提供する施設と連携して専門的な薬学的知見に基づく指導を実施するため専門医療機関連携薬局制度が始動した. 日本臨床腫瘍薬学会では, がん治療に関与する薬剤師の業務を把握すると共に, 外来がん治療における病院と薬局の連携状況を把握するため「特定薬剤管理指導加算2」の算定状況, 情報提供ツール, さらに専門医療機関連携薬局の実態等の調査を, 保険薬局の会員を対象として毎年行っている. 令和4年度は, 外来がん治療における病院と保険薬局の連携及び機能別薬局認定制度を新規調査項目に加え実施した. 「対象・方法」「1. 調査対象施設, 実施方法及び調査期間」日本臨床腫瘍薬学会正会員の保険薬局薬剤師1,545名の所属施設(1,263施設)を対象に令和4年8月30日～令和4年9月23日においてGoogleフォームによる調査を実施し, 回答の集計を行った.