アベマシクリブ投与中に遅発性の好中球減少が認められた1例
「要旨和訳」アベマシクリブによるgrade 3以上の好中球減少症は, 治療開始初期に出現することが多く, また好中球減少に起因する休薬や減量は要しにくいと考えられている. 今回, アベマシクリブ投与中に休薬や減量を要する遅発性の好中球減少を示した患者を経験した. 50代後半の女性が再発乳がんの1次治療としてアベマシクリブとフルベストラントの併用療法を導入したところ, 9コース目以降にアベマシクリブの休薬と減量を要するgrade 3の好中球減少症を繰り返し認めた. アベマシクリブを休薬したことにより好中球数が回復したこと, また好中球減少症を示すような患者素因, 薬物間相互作用の影響が考えにくい...
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Veröffentlicht in: | 日本臨床腫瘍薬学会雑誌 2021-04, Vol.19, p.10-13 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨和訳」アベマシクリブによるgrade 3以上の好中球減少症は, 治療開始初期に出現することが多く, また好中球減少に起因する休薬や減量は要しにくいと考えられている. 今回, アベマシクリブ投与中に休薬や減量を要する遅発性の好中球減少を示した患者を経験した. 50代後半の女性が再発乳がんの1次治療としてアベマシクリブとフルベストラントの併用療法を導入したところ, 9コース目以降にアベマシクリブの休薬と減量を要するgrade 3の好中球減少症を繰り返し認めた. アベマシクリブを休薬したことにより好中球数が回復したこと, また好中球減少症を示すような患者素因, 薬物間相互作用の影響が考えにくいことから遅発性の好中球減少症はアベマシクリブが要因として考えられた. そのため, アベマシクリブを長期継続中の患者では, 定期的に採血するなどした骨髄機能のフォローアップ体制の必要があると考える. |
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ISSN: | 2189-129X |