抗がん薬治療の前方評価に向けた新規Risk Classificationの開発

「要旨和訳」我々は抗がん薬治療の開始前に有害事象の発現を予測するための新規Risk Classificationを開発した. 本Risk分類はRiskの増加に応じてA, B, およびCの3段階に分類した. 調査期間は2016年1月から2017年12月とし, 昭和大学病院外来通院治療センターで抗がん薬治療を受ける新規患者を対象とした. 主な評価項目は通院治療開始から180日以内の緊急入院の有無とした. 対象患者は769例であり, 各Risk分類はA : 321例, B : 303例, C : 145例であった. 緊急入院は, A : 17例, B : 41例, C : 42例で認めた. Aと比較...

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Veröffentlicht in:日本臨床腫瘍薬学会雑誌 2021-04, Vol.19, p.1-9
Hauptverfasser: 村田勇人, 清水久範, 藤宮龍祥, 原山眞理子, 杉田栄樹, 佐々木忠徳
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨和訳」我々は抗がん薬治療の開始前に有害事象の発現を予測するための新規Risk Classificationを開発した. 本Risk分類はRiskの増加に応じてA, B, およびCの3段階に分類した. 調査期間は2016年1月から2017年12月とし, 昭和大学病院外来通院治療センターで抗がん薬治療を受ける新規患者を対象とした. 主な評価項目は通院治療開始から180日以内の緊急入院の有無とした. 対象患者は769例であり, 各Risk分類はA : 321例, B : 303例, C : 145例であった. 緊急入院は, A : 17例, B : 41例, C : 42例で認めた. Aと比較してBはオッズ比2.80, Cはオッズ比7.29であった. 本Risk Classificationは, 緊急入院と相関し, 有害事象予測と関連することが示唆された.
ISSN:2189-129X