経口抗がん薬における医療連携~ファーマコカンファレンス城南 経口抗がん薬の医療連携部会の取り組み紹介

「はじめに」近年, 経口抗がん薬や支持療法薬の進歩, さらに外来化学療法加算や急性期医療における入院医療費の包括化の導入などの理由から, 抗がん薬治療は外来で実施されることが多い. 外来治療における注射抗がん薬は, 医師, 薬剤師, 看護師など多職種が介入し, 患者情報を共有しつつ, 万全な安全管理体制のもと投与されている. その一方で, 注射抗がん薬と併用される経口抗がん薬や支持療法薬について, 病院薬剤師などによる十分な監査体制を整えている施設は少ない. 注射抗がん薬と併用する経口抗がん薬の投与スケジュールは, 多くの場合, がん種により異なっており, 服用期間のみならず, 休薬期間も様々...

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Veröffentlicht in:日本臨床腫瘍薬学会雑誌 2016, Vol.3, p.1-5
Hauptverfasser: 高橋郷, 小川千晶, 矢田部恵, 大橋養賢, 近藤直樹, 大里洋一, 村田勇人, 安川元晴, 日浦寿美子, 野村充俊, 植草秀介, 清水久範, 鈴木義彦, 加藤裕芳, 谷地豊
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」近年, 経口抗がん薬や支持療法薬の進歩, さらに外来化学療法加算や急性期医療における入院医療費の包括化の導入などの理由から, 抗がん薬治療は外来で実施されることが多い. 外来治療における注射抗がん薬は, 医師, 薬剤師, 看護師など多職種が介入し, 患者情報を共有しつつ, 万全な安全管理体制のもと投与されている. その一方で, 注射抗がん薬と併用される経口抗がん薬や支持療法薬について, 病院薬剤師などによる十分な監査体制を整えている施設は少ない. 注射抗がん薬と併用する経口抗がん薬の投与スケジュールは, 多くの場合, がん種により異なっており, 服用期間のみならず, 休薬期間も様々である. また, 併用する注射抗がん薬によって発現する副作用プロファイルは異なるため, 治療を開始する前の患者に対する十分な説明が必要不可欠である.
ISSN:2189-129X