臨床神経生理研修カリキュラムが定める到達目標グレードの妥当性の検討: アンケート調査およびカリキュラム確定に至る過程

日本臨床神経生理学会は, 脳波部門, 筋電図・神経伝導部門の2分野の専門医・専門技術師制度を運用している。専門制度委員会が「臨床神経生理専門医・専門技術師研修カリキュラム (案) 」としてまとめた, 身につけるべき知識・技能の到達目標としてのグレードの妥当性を検証するためのアンケート調査を行った。委員会設定グレードが妥当であるという回答が80%未満に留まったものを, 委員会設定との間に解離ありと定義した。基礎部門では医師設定のみで解離がみられたが, 脳波部門及び筋電図・神経伝導部門では医師設定より技術師設定で解離が目立っていた。委員会設定グレードが妥当であるという回答が50%未満であった技術師...

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Veröffentlicht in:臨床神経生理学 2024/04/01, Vol.52(2), pp.95-111
Hauptverfasser: 神, 一敬, 植松, 明和, 内山, 真, 川合, 謙介, 川端, 茂徳, 小林, 勝弘, 酒田, あゆみ, 高橋, 修, 内藤, 寛, 花島, 律子, 藤原, 俊之, 矢部, 博興, 園生, 雅弘
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:日本臨床神経生理学会は, 脳波部門, 筋電図・神経伝導部門の2分野の専門医・専門技術師制度を運用している。専門制度委員会が「臨床神経生理専門医・専門技術師研修カリキュラム (案) 」としてまとめた, 身につけるべき知識・技能の到達目標としてのグレードの妥当性を検証するためのアンケート調査を行った。委員会設定グレードが妥当であるという回答が80%未満に留まったものを, 委員会設定との間に解離ありと定義した。基礎部門では医師設定のみで解離がみられたが, 脳波部門及び筋電図・神経伝導部門では医師設定より技術師設定で解離が目立っていた。委員会設定グレードが妥当であるという回答が50%未満であった技術師設定の4項目 (脳波検査の適応, 脳波の覚醒度・加齢による変化, 神経伝導検査の適応, RNS検査の適応) は, 審議の結果, 委員会設定B (内容の概要を知っている) からA (内容を熟知している) に変更され, 研修カリキュラムが確定された。
ISSN:1345-7101
2188-031X
DOI:10.11422/jscn.52.95