多職種連携で血液浄化の質をあげる : 藤田医科大学病院ICUにおける薬剤師のかかわり

「要旨」: 集中治療室(ICU)における診療は最重症の患者に対し多職種が専門性をもって集学的に行われる. ICUに従事する薬剤師は薬学の専門家としての知識を最大限に活かすことで, ICUにおける薬物治療の質の向上に寄与しなければならない. ICUにおいて血液浄化療法は敗血症を含めた重症病態において頻繁に行われるが治療に必要な薬物も除去されてしまうため, 薬物の除去を考慮した投与計画を立てる必要がある. 薬物動態に関する知識と血液浄化療法の原理や薬物クリアランスを十分に理解することで, 血液浄化療法中の薬物治療をより効果的なものにすることができる. 血液浄化療法による影響を加味した投与計画を実際...

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Veröffentlicht in:日本急性血液浄化学会雑誌 2024-06, Vol.15 (1), p.78-82
Hauptverfasser: 竹本雄一, 戸田健太郎, 鈴木彩貴, 森山和広, 西田修
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」: 集中治療室(ICU)における診療は最重症の患者に対し多職種が専門性をもって集学的に行われる. ICUに従事する薬剤師は薬学の専門家としての知識を最大限に活かすことで, ICUにおける薬物治療の質の向上に寄与しなければならない. ICUにおいて血液浄化療法は敗血症を含めた重症病態において頻繁に行われるが治療に必要な薬物も除去されてしまうため, 薬物の除去を考慮した投与計画を立てる必要がある. 薬物動態に関する知識と血液浄化療法の原理や薬物クリアランスを十分に理解することで, 血液浄化療法中の薬物治療をより効果的なものにすることができる. 血液浄化療法による影響を加味した投与計画を実際の臨床に反映していくために医師, 看護師, 臨床工学技士など多職種と連携していくことが血液浄化療法施行中の薬物投与の質を向上させていくものと考える.
ISSN:2185-1085