クラッシュ症候群の対応マニュアルの作成

クラッシュ症候群は災害時,透析が必要となる代表的な疾患である。災害時は,混乱した状況であり,医療資源(設備,人員,物品など)が不足し,モニタリングも困難な状況に陥っていることが多い。そこで,国際的なreviewを参考に,通常時の透析室における物品や薬品の在庫を考慮して,クラッシュ症候群患者の受け入れ準備と透析のマニュアルを改訂した。災害は想像を超えたレベルで起こるものであり,想定外のケースが多発する。マニュアルを作成しておくこと,設備の確認をしておくこと,災害訓練をしておくことも大事であるが,普段から院内の各部署や他施設と定期的な連絡をとり,顔の見える,連携の取りやすい体制を整えていくこと,緊...

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Veröffentlicht in:日本急性血液浄化学会雑誌 2023/06/01, Vol.14(1), pp.22-26
Hauptverfasser: 長井, 幸二郎, 森, 典子, 森, 潔, 三宅, 章公, 登坂, 直規, 田中, 聡, 松尾, 研
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:クラッシュ症候群は災害時,透析が必要となる代表的な疾患である。災害時は,混乱した状況であり,医療資源(設備,人員,物品など)が不足し,モニタリングも困難な状況に陥っていることが多い。そこで,国際的なreviewを参考に,通常時の透析室における物品や薬品の在庫を考慮して,クラッシュ症候群患者の受け入れ準備と透析のマニュアルを改訂した。災害は想像を超えたレベルで起こるものであり,想定外のケースが多発する。マニュアルを作成しておくこと,設備の確認をしておくこと,災害訓練をしておくことも大事であるが,普段から院内の各部署や他施設と定期的な連絡をとり,顔の見える,連携の取りやすい体制を整えていくこと,緊急時の,院内のみならず他施設との連絡手段を確立しておくことが重要な災害対策の一つと考える。
ISSN:2185-1085
2434-219X
DOI:10.34325/jsbpcc.14.1_22