リコンビナントトロンボモジュリン製剤投与による
AN69ST-CHDFの濾過器および回路トラブル予防の可能性

【目的】DIC(disseminated intravascular coagulation)を合併していた病態でAN69ST膜を使用したCHDF(continuous hemodiafiltration)を施行した症例における,リコンビナントトロンボモジュリン製剤(rTM)投与の有無と,濾過器および回路トラブルの関連性を検討した。【方法】急性期DICスコアが4点以上であり抗凝固薬としてメシル酸ナファモスタットを使用した42例をrTM投与群と非投与群に分け,濾過器および回路トラブル発生率,目標治療時間達成率を検討した。【結果】投与群において濾過器および回路トラブル発生率は有意に低く,目標治療時...

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Veröffentlicht in:日本急性血液浄化学会雑誌 2019/12/01, Vol.10(2), pp.115-118
Hauptverfasser: 千野, 有紀子, 中ノ内, 恒如, 岡崎, 哲也, 青柳, 就介, 石井, 里奈, 池田, 貴之, 鈴木, 惟司, 木林, 卓弥, 新部, 友子, 西端, 純司, 石川, 敦, 宮下, 誠, 松山, 広樹, 竹上, 徹郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】DIC(disseminated intravascular coagulation)を合併していた病態でAN69ST膜を使用したCHDF(continuous hemodiafiltration)を施行した症例における,リコンビナントトロンボモジュリン製剤(rTM)投与の有無と,濾過器および回路トラブルの関連性を検討した。【方法】急性期DICスコアが4点以上であり抗凝固薬としてメシル酸ナファモスタットを使用した42例をrTM投与群と非投与群に分け,濾過器および回路トラブル発生率,目標治療時間達成率を検討した。【結果】投与群において濾過器および回路トラブル発生率は有意に低く,目標治療時間達成率は有意に高かった。【結語】DIC治療としてのrTM使用は,膜・回路トラブルの回避に有効である可能性がある。
ISSN:2185-1085
2434-219X
DOI:10.34325/jsbpcc.10.2_115