神戸大学医学部附属病院ICUにおける血液浄化療法施行時のトラブル防止策
当院ICUでは年間1,500回以上の血液浄化療法を行っている。そのなかで,病態にあわせて抗凝固療法の投与量を調節することにより,回路凝固を防止するとともに出血などの合併症を減ずる努力をしている。また血液浄化用カテーテルの留置位置を工夫することにより,脱血不良のトラブルを予防している。血液浄化療法施行中は,治療のキードラッグとなる薬剤や安全域の狭い薬剤を投与する場合は頻繁に薬剤の血中濃度を測定し,治療効果が損なわれないようにしている。実際に血液浄化療法を施行する際には,医師,看護師,臨床工学技士の三者でその患者に対する情報共有を行い,施行開始時はその三者で血行動態が安定するまで観察を続けている。...
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Veröffentlicht in: | 日本急性血液浄化学会雑誌 2018/12/01, Vol.9(2), pp.133-137 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 当院ICUでは年間1,500回以上の血液浄化療法を行っている。そのなかで,病態にあわせて抗凝固療法の投与量を調節することにより,回路凝固を防止するとともに出血などの合併症を減ずる努力をしている。また血液浄化用カテーテルの留置位置を工夫することにより,脱血不良のトラブルを予防している。血液浄化療法施行中は,治療のキードラッグとなる薬剤や安全域の狭い薬剤を投与する場合は頻繁に薬剤の血中濃度を測定し,治療効果が損なわれないようにしている。実際に血液浄化療法を施行する際には,医師,看護師,臨床工学技士の三者でその患者に対する情報共有を行い,施行開始時はその三者で血行動態が安定するまで観察を続けている。 |
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ISSN: | 2185-1085 2434-219X |
DOI: | 10.34325/jsbpcc.9.2_133 |