看護師の立場から患者ケア中に生じるトラブルとその対応

救命救急センターに搬送される患者の多くは重篤な病態であり,クリティカルケア領域の現場において急性血液浄化は汎用される治療法の一つとなっている。急性血液浄化の適応となる疾患は急性腎障害や急性心不全,敗血症性ショックなど多岐にわたる。そのためクリティカルケア領域の看護師は急性血液浄化についての知識も求められることになる。血液浄化中に看護師が臨床で多く経験するトラブルは治療開始時のバイタルサインの変動や施行中のアラーム対応が大部分を占めており,その他バスキュラーアクセスカテーテルに関連した出血や医療機器関連圧迫創傷といったトラブルもある。トラブルの緊急性が高い場合や看護師のみで対応困難な場合は適切な...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本急性血液浄化学会雑誌 2018/06/01, Vol.9(1), pp.44-47
1. Verfasser: 安丸, 諒
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:救命救急センターに搬送される患者の多くは重篤な病態であり,クリティカルケア領域の現場において急性血液浄化は汎用される治療法の一つとなっている。急性血液浄化の適応となる疾患は急性腎障害や急性心不全,敗血症性ショックなど多岐にわたる。そのためクリティカルケア領域の看護師は急性血液浄化についての知識も求められることになる。血液浄化中に看護師が臨床で多く経験するトラブルは治療開始時のバイタルサインの変動や施行中のアラーム対応が大部分を占めており,その他バスキュラーアクセスカテーテルに関連した出血や医療機器関連圧迫創傷といったトラブルもある。トラブルの緊急性が高い場合や看護師のみで対応困難な場合は適切なタイミングで医師,臨床工学技士への報告も行わなければならない。患者にとって安全で治療継続性の高い急性血液浄化を実現させるためには,医師,臨床工学技士との協働が必要である。
ISSN:2185-1085
2434-219X
DOI:10.34325/jsbpcc.9.1_44