Continuous Renal Replacement Therapyにおける溶血と回路内圧および関係因子の検討

Continuous Renal Replacement Therapy (CRRT)における溶血と回路内圧および溶血に関係する因子について検討した。当施設で2015年4月から2015年12月にAKIに対してCRRTを施行された14例を対象とした。溶血の指標は血漿遊離ヘモグロビン値とし,CRRT開始24時間後に測定した。溶血群(>30mg/dL)と非溶血群(<30mg/dL)として,脱血圧,動脈チャンバー圧,静脈チャンバー圧,膜間圧力差を比較した。また,溶血に関係する因子について検討した。溶血群:5例,非溶血群:9例であった。脱血圧,動脈チャンバー圧,静脈チャンバー圧で,両群間で有意差を認めた...

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Veröffentlicht in:日本急性血液浄化学会雑誌 2017/12/01, Vol.8(2), pp.141-146
Hauptverfasser: 佐生, 喬, 後藤, 健宏, 山本, 晴香, 高濱, 航, 津曲, 佑馬, 山田, 昌子, 岩田, 英城
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Continuous Renal Replacement Therapy (CRRT)における溶血と回路内圧および溶血に関係する因子について検討した。当施設で2015年4月から2015年12月にAKIに対してCRRTを施行された14例を対象とした。溶血の指標は血漿遊離ヘモグロビン値とし,CRRT開始24時間後に測定した。溶血群(>30mg/dL)と非溶血群(<30mg/dL)として,脱血圧,動脈チャンバー圧,静脈チャンバー圧,膜間圧力差を比較した。また,溶血に関係する因子について検討した。溶血群:5例,非溶血群:9例であった。脱血圧,動脈チャンバー圧,静脈チャンバー圧で,両群間で有意差を認めた(p<0.05)。また,二項ロジステック回帰分析を行うと動脈チャンバー圧(オッズ比:1.222,95% CI:0.984-1.517,p=0.043)が溶血と関係する因子であった。溶血は回路内圧に関係し,動脈チャンバー圧が溶血と関係すると考えられた。また,CRRTにおける回路内圧モニタリングは溶血防止に有効であることが考えられた。
ISSN:2185-1085
2434-219X
DOI:10.34325/jsbpcc.8.2_141