高アンモニア血症に対して持続的腎機能代替療法を施行した小児の2例

当院では新生児および小児に対する持続的腎機能代替療法(CRRT)施行の経験は少なく,成人症例との相違点が多いため,開始時期や浄化法の選択や各種条件設定に関して統一した基準が確立されていない。今回,高アンモニア血症に対して持続的腎代替療法を施行した小児の2例を経験した。いずれも血中アンモニア値の低下を認めたが,症例1は不慮の転帰となった。症例2は感染を契機に高アンモニア血症が再発したためCRRTを再施行となったが無事退院し,生体肝移植を受けることができた。小児の代謝障害における急性血液浄化療法では,通常のCRRT施行時に比べ高い血液流量と透析液流量を必要とすることが多い。今後も安全で効果的な血液...

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Veröffentlicht in:日本急性血液浄化学会雑誌 2014/12/01, Vol.5(2), pp.160-163
Hauptverfasser: 是枝, 大輔, 根木, 茂雄, 重松, 隆, 木田, 真紀, 加藤, 正哉
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当院では新生児および小児に対する持続的腎機能代替療法(CRRT)施行の経験は少なく,成人症例との相違点が多いため,開始時期や浄化法の選択や各種条件設定に関して統一した基準が確立されていない。今回,高アンモニア血症に対して持続的腎代替療法を施行した小児の2例を経験した。いずれも血中アンモニア値の低下を認めたが,症例1は不慮の転帰となった。症例2は感染を契機に高アンモニア血症が再発したためCRRTを再施行となったが無事退院し,生体肝移植を受けることができた。小児の代謝障害における急性血液浄化療法では,通常のCRRT施行時に比べ高い血液流量と透析液流量を必要とすることが多い。今後も安全で効果的な血液浄化療法を施行できるよう検討する必要がある。
ISSN:2185-1085
2434-219X
DOI:10.34325/jsbpcc.5.2_160