急性腎不全を呈した新生児に対し施行した長時間低効率血液透析 (Sustained Low Efficiency Dialysis) の検討

「要旨」: 全身性単純ヘルペスウイルス感染症に伴う急性腎障害, 肝機能障害, 播種性血管内凝固症候群を呈した新生児に, Sustained Low Efficiency Dialysis (SLED)を施行した. 技術的側面を含め報告する. 〔症例〕日齢14日, 2,608g. 〔装置・材料〕装置にはKM-8900, 血液濾過器にはEXCELFLO AEF-03, 血液回路には低ボリューム回路を使用し充填量は70mLであった. 〔治療条件〕Vascular Accessは動脈血管(24ゲージ)静脈血管(22ゲージ)とした. 血液流量15~20mL/min, 透析液流量0.25L/hrで治療時間...

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Veröffentlicht in:日本急性血液浄化学会雑誌 2014-06, Vol.5 (1), p.81-84
Hauptverfasser: 井上芳博, 藤丸拓也, 山田竜平, 齊藤大輔, 瀧史香, 金学粋, 長沖優子, 辻本信一, 小野林太郎, 中川真智子, 島袋林秀, 平田倫生, 草川功, 小松康宏
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」: 全身性単純ヘルペスウイルス感染症に伴う急性腎障害, 肝機能障害, 播種性血管内凝固症候群を呈した新生児に, Sustained Low Efficiency Dialysis (SLED)を施行した. 技術的側面を含め報告する. 〔症例〕日齢14日, 2,608g. 〔装置・材料〕装置にはKM-8900, 血液濾過器にはEXCELFLO AEF-03, 血液回路には低ボリューム回路を使用し充填量は70mLであった. 〔治療条件〕Vascular Accessは動脈血管(24ゲージ)静脈血管(22ゲージ)とした. 血液流量15~20mL/min, 透析液流量0.25L/hrで治療時間は4~11hrとした. 〔治療経過〕計6回のSLEDを安定して実施することができた. その後, 腎機能が回復し66病日に退院となった. 〔まとめ〕新生児でもSLEDは可能で血液凝固, 体温低下のリスク低減, 他治療の実施の観点からも有効である.
ISSN:2185-1085