持続的血液浄化療法における設定条件と回路内温度変化

持続的血液浄化療法(Continuous Blood Purification:CBP)において,脱血-返血間で血液の温度は変化する。そこで,模擬血液37℃,室温27℃の条件でCBP回路の構成部位ごとの温度変化,および,血液流量(Qb),透析液流量(Qd),補充液流量(Qs),加温有無(加温設定温度37℃)の各施行条件における熱の収支を検討した。回路構成部位では,ヘモフィルタ部の熱損失量が大きく,動脈および静脈エアートラップチャンバでの熱損失は認められなかった。設定条件においては血流量が増加するに従い熱損失量も増加した。透析液,補充液の加温を行わない場合,QdまたQsが0.5L/hr増加するご...

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Veröffentlicht in:日本急性血液浄化学会雑誌 2011/06/01, Vol.2(1), pp.104-109
Hauptverfasser: 川邉, 学, 鳴海, 敏行, 藤森, 隆史, 伊佐, 慎太郎, 大島, 竜郎, 宮崎, 真一, 本多, 仁, 山下, 芳久, 大浜, 和也, 鈴木, 洋通
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:持続的血液浄化療法(Continuous Blood Purification:CBP)において,脱血-返血間で血液の温度は変化する。そこで,模擬血液37℃,室温27℃の条件でCBP回路の構成部位ごとの温度変化,および,血液流量(Qb),透析液流量(Qd),補充液流量(Qs),加温有無(加温設定温度37℃)の各施行条件における熱の収支を検討した。回路構成部位では,ヘモフィルタ部の熱損失量が大きく,動脈および静脈エアートラップチャンバでの熱損失は認められなかった。設定条件においては血流量が増加するに従い熱損失量も増加した。透析液,補充液の加温を行わない場合,QdまたQsが0.5L/hr増加するごとに約30~50cal/minの増加し,加温ありにおいてはQdまたはQsが0.5L/hr増加するごとに約30cal/min分時熱損失の減少が認められた。
ISSN:2185-1085
2434-219X
DOI:10.34325/jsbpcc.2.1_104