当センターにおける敗血症に対する急性血液浄化療法施行例の検討: RIFLE分類重症度は腎予後予測因子となりうるか

RIFLE分類を用いて敗血症による急性腎傷害 Acute Kidney Injury(以下AKI)の腎予後を検討した。2003年1月1日から2009年3月31日までに当救命救急センターで急性血液浄化療法を施行した敗血症によるAKI 74名をRIFLEで分類し,APACHEⅡ,SOFAスコアや急性血液浄化療法施行日数,BUN変化率,Cr変化率との関係を検討した。またこれまでの検討で敗血症によるAKIの腎予後予測因子と考えられたbase excess(BE)・総ビリルビン・血清カリウムK・CRPとRIFLE分類との関係も検討した。結果,RIFLE分類でのAKIの重症度とSOFAスコア,急性血液浄化...

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Veröffentlicht in:日本急性血液浄化学会雑誌 2010/12/01, Vol.1(1), pp.136-140
Hauptverfasser: 山田, 成美, 山下, 友子, 藤原, 紳祐, 中道, 親昭, 高山, 隼人
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:RIFLE分類を用いて敗血症による急性腎傷害 Acute Kidney Injury(以下AKI)の腎予後を検討した。2003年1月1日から2009年3月31日までに当救命救急センターで急性血液浄化療法を施行した敗血症によるAKI 74名をRIFLEで分類し,APACHEⅡ,SOFAスコアや急性血液浄化療法施行日数,BUN変化率,Cr変化率との関係を検討した。またこれまでの検討で敗血症によるAKIの腎予後予測因子と考えられたbase excess(BE)・総ビリルビン・血清カリウムK・CRPとRIFLE分類との関係も検討した。結果,RIFLE分類でのAKIの重症度とSOFAスコア,急性血液浄化療法施行日数,Cr変化率でRIFLE分類との有意な関連がみられた。腎予後予測因子では,BE・K・CRPでRIFLEとの関連がみられた。よってRIFLE分類は腎予後予測に有用であることが示唆され,今後の敗血症に合併するAKIの診療において積極的に考慮すべきと考えられた。
ISSN:2185-1085
2434-219X
DOI:10.34325/jsbpcc.1.1_136