ポリファーマシー対策のための「おくすり問診票」の開発:多施設共同研究
「緒言」高齢化に伴い薬物療法の需要が高まる中, 多剤併用により薬物有害事象のリスクが増加するポリファーマシーが近年問題となっている. 特に加齢に伴い発現する老年症候群に関しては, 薬剤が原因となる薬剤起因性老年症候群として発現することがあり, 適切に把握して対応することが大切である. 2018年に厚生労働省が示した「高齢者の医薬品適正使用の指針」では, 「ポリファーマシーは, 単に服用する薬剤数が多いことではなく, それに関連して薬物有害事象のリスク増加, 服薬過誤, 服薬アドヒアランス低下等の問題につながる状態」としており, ポリファーマシーに関連した問題のある患者に対する処方の適正化が求め...
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Veröffentlicht in: | 日本老年薬学会雑誌 2024/03/31, Vol.7(1), pp.16-24 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」高齢化に伴い薬物療法の需要が高まる中, 多剤併用により薬物有害事象のリスクが増加するポリファーマシーが近年問題となっている. 特に加齢に伴い発現する老年症候群に関しては, 薬剤が原因となる薬剤起因性老年症候群として発現することがあり, 適切に把握して対応することが大切である. 2018年に厚生労働省が示した「高齢者の医薬品適正使用の指針」では, 「ポリファーマシーは, 単に服用する薬剤数が多いことではなく, それに関連して薬物有害事象のリスク増加, 服薬過誤, 服薬アドヒアランス低下等の問題につながる状態」としており, ポリファーマシーに関連した問題のある患者に対する処方の適正化が求められている. 何剤からポリファーマシーとするかについて厳密な定義は定められていないが, 服用薬剤数が増加するほど薬物有害事象が発生する頻度が高くなることが報告されており, いかに服用薬剤数を減らしていけるかが重要である. |
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ISSN: | 2433-4065 2433-4065 |
DOI: | 10.34316/jsgp.7.1_16 |