有料老人ホームにおける多職種連携への薬剤師の関わり

「緒言」超高齢社会のわが国では, 介護需要の増加に伴って有料老人ホームの施設数とその利用者数は年々増加している. 有料老人ホーム(サービス付き高齢者向け住宅以外)は2019年時点で15,134施設(前年比, 4.7%増), 利用者数は496,771人である. 多くの有料老人ホームにおいて実施されている居宅療養管理指導は, 医師や薬剤師を含む多職種が利用者の心身の状況, 置かれている環境等を把握し, それらを踏まえた療養上の管理・指導により, 利用者の療養生活の質の向上を図ることを目的としている. その中で, 薬剤師は, 「医師又は歯科医師の指示に基づいて実施される薬学的な管理及び指導」, 「居...

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Veröffentlicht in:日本老年薬学会雑誌 2022/09/30, Vol.5(3), pp.24-31
Hauptverfasser: 石坂, 優奈, 柳, 奈津代, 佐藤, 宏樹, 三木, 晶子, 馬来, 秀行, 小西, ゆかり, 雨宮, 潤美, 澤田, 康文
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」超高齢社会のわが国では, 介護需要の増加に伴って有料老人ホームの施設数とその利用者数は年々増加している. 有料老人ホーム(サービス付き高齢者向け住宅以外)は2019年時点で15,134施設(前年比, 4.7%増), 利用者数は496,771人である. 多くの有料老人ホームにおいて実施されている居宅療養管理指導は, 医師や薬剤師を含む多職種が利用者の心身の状況, 置かれている環境等を把握し, それらを踏まえた療養上の管理・指導により, 利用者の療養生活の質の向上を図ることを目的としている. その中で, 薬剤師は, 「医師又は歯科医師の指示に基づいて実施される薬学的な管理及び指導」, 「居宅介護支援事業者に対する, 居宅サービス計画の策定等に必要な情報提供」を担うとされている. 薬物治療の専門家である薬剤師には, 有料老人ホームにおいて入居者の適正な薬物治療の実現に関わり, 入居者のQOLの向上に寄与することが求められているといえる.
ISSN:2433-4065
2433-4065
DOI:10.34316/jsgp.5.3_24