運動療法を実施する際のマスク装着の影響

「I 緒言」 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のまん延により我々の社会生活は一変した. 2020年5月に新型コロナウイルス感染症対策専門家会議で新しい生活様式としてマスク着用が推奨されて以来, 日常生活でマスク着用が定着した. 運動実施時においても, スポーツイベントや屋内運動, 介護予防を目的とした通いの場等でマスク装着が求められてきた. また日本心臓リハビリテーション学会の指針では, 患者と医療従事者はサージカルマスクを着用することが明記されるなど, 地域における健康増進や病院・施設におけるリハビリテーションではマスク装着が原則義務づけられてきた. 運動時のマスク装着による心肺...

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Veröffentlicht in:健康支援 2023, Vol.25(2), pp.149-154
Hauptverfasser: 神﨑, 良子, 髙橋, 精一郎, 樋口, 博之
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I 緒言」 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のまん延により我々の社会生活は一変した. 2020年5月に新型コロナウイルス感染症対策専門家会議で新しい生活様式としてマスク着用が推奨されて以来, 日常生活でマスク着用が定着した. 運動実施時においても, スポーツイベントや屋内運動, 介護予防を目的とした通いの場等でマスク装着が求められてきた. また日本心臓リハビリテーション学会の指針では, 患者と医療従事者はサージカルマスクを着用することが明記されるなど, 地域における健康増進や病院・施設におけるリハビリテーションではマスク装着が原則義務づけられてきた. 運動時のマスク装着による心肺機能への影響については, Lassingらは, 自転車エルゴメータを用いた中強度10分間の運動でマスクの有無を比較し, マスク装着下では気道抵抗の増大や心拍数の増加を認めたものの, 自覚的運動強度については有意差がなかったと報告している.
ISSN:1345-0174
2758-3449
DOI:10.57438/jshp.20230712_1