壮年期における運動習慣化の促進要因および阻害要因 : 実行期および熟考期を対象とした質的研究

「I 緒言」健康日本21(第二次)は, 25~44歳のライフステージを壮年期と定義している. 壮年期は, 身体機能が充実しており, 仕事や育児などのライフスタイルが大きく変化する時期である. しかしながら, この時期は, 仕事や育児が生活の中心となり, それに多くの時間を割くことから, 自己の健康管理を軽視しがちである. 厚生労働省の調査では, 健康診断を受診しなかった理由として, 「心配な時はいつでも医療機関を受診できるから」と回答した者の割合は, 50歳台より上の年代が20%以上であるのに対して20歳台で16.6%, 30歳台で16.9%, 40歳台で18.8%と低い. また, 「時間がと...

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Veröffentlicht in:健康支援 2023-02, Vol.25 (1), p.1-9
Hauptverfasser: 黒崎喬嗣, 内田遼太, 野間彩花, 沼尾成晴, 中垣内真樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I 緒言」健康日本21(第二次)は, 25~44歳のライフステージを壮年期と定義している. 壮年期は, 身体機能が充実しており, 仕事や育児などのライフスタイルが大きく変化する時期である. しかしながら, この時期は, 仕事や育児が生活の中心となり, それに多くの時間を割くことから, 自己の健康管理を軽視しがちである. 厚生労働省の調査では, 健康診断を受診しなかった理由として, 「心配な時はいつでも医療機関を受診できるから」と回答した者の割合は, 50歳台より上の年代が20%以上であるのに対して20歳台で16.6%, 30歳台で16.9%, 40歳台で18.8%と低い. また, 「時間がとれなかったから」と回答した者の割合が20歳台24.4%, 30歳台35.5%, 40歳台41.4%と年代を重ねるごとに増加し, 40歳台でピークとなっている. さらに, 20歳台は「めんどうだから」といった消極的な態度を有する割合が選択肢の中で最も高い(25.0%). これらのことから, 壮年期は自己に対する健康意識が低いと捉えることができる.
ISSN:1345-0174