関節破壊が高度なリウマチ手に対して母指と示指から小指に分けて二期的手術を施行した1例

「はじめに」関節リウマチは, window of opportunityの概念が提唱され早期からメトトレキサートや生物学的製剤を使用することにより, 関節破壊の抑制や疼痛の緩和が得られるようになり大関節手術は減少した. その一方で患者のニーズは機能・整容面への期待が大きくなり手指に対する手術は増加傾向にある. 特に高度関節破壊を呈するリウマチ手は治療に難渋する. 関節破壊が高度なリウマチ手の手術における問題点として, 関節破壊による骨欠損, 高度変形による手術難易度の上昇, 多関節固定による機能障害, 多関節同時手術による侵襲の増大, およびリハビリテーション治療の長期化などが挙げられる. こ...

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Veröffentlicht in:日本関節病学会誌 2022, Vol.41(4), pp.313-316
Hauptverfasser: 市橋, 諒, 小田, 良, 大久保, 直輝, 土田, 真嗣, 高橋, 謙治
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:「はじめに」関節リウマチは, window of opportunityの概念が提唱され早期からメトトレキサートや生物学的製剤を使用することにより, 関節破壊の抑制や疼痛の緩和が得られるようになり大関節手術は減少した. その一方で患者のニーズは機能・整容面への期待が大きくなり手指に対する手術は増加傾向にある. 特に高度関節破壊を呈するリウマチ手は治療に難渋する. 関節破壊が高度なリウマチ手の手術における問題点として, 関節破壊による骨欠損, 高度変形による手術難易度の上昇, 多関節固定による機能障害, 多関節同時手術による侵襲の増大, およびリハビリテーション治療の長期化などが挙げられる. これらの問題点を有する症例に対し, 術式を工夫しさらに手術時期を分けて行い良好な結果を得た症例について報告する.
ISSN:1883-2873
1884-9067
DOI:10.11551/jsjd.41.313