成人上腕骨外側顆骨折偽関節に対しFINE Total Elbow Systemを用いた上腕側半人工肘関節置換術を施行した1例

「はじめに」成人上腕骨外側顆骨折偽関節は, 偽関節部が屈伸運動軸となり関節可動域が良好に保たれているため愁訴が少なく, 外反肘変形に伴う遅発性尺骨神経麻痺に対してのみに手術が行われることが多い. また, 偽関節手術は術後可動域が減少した報告も多く, 積極的に手術は行われていない. 今回, 外反肘変形と可動域制限を主訴とした成人上腕骨外側顆骨折偽関節例に対して, 半人工肘関節置換術(Distal Humeral Hemiarthroplasty: DHH)を施行し, 良好な成績を得たので報告する. 「症例」患者:65歳, 男性 主訴:左肘関節可動域制限, 手部尺側のしびれ現病歴:小児期に上腕骨外...

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Veröffentlicht in:日本関節病学会誌 2022, Vol.41(1), pp.12-16
Hauptverfasser: 江坂, るり香, 関口, 昌之, 葛原, 絢花, 中村, 卓司, 高松, 諒, 辻, 健太郎, 窪田, 綾子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」成人上腕骨外側顆骨折偽関節は, 偽関節部が屈伸運動軸となり関節可動域が良好に保たれているため愁訴が少なく, 外反肘変形に伴う遅発性尺骨神経麻痺に対してのみに手術が行われることが多い. また, 偽関節手術は術後可動域が減少した報告も多く, 積極的に手術は行われていない. 今回, 外反肘変形と可動域制限を主訴とした成人上腕骨外側顆骨折偽関節例に対して, 半人工肘関節置換術(Distal Humeral Hemiarthroplasty: DHH)を施行し, 良好な成績を得たので報告する. 「症例」患者:65歳, 男性 主訴:左肘関節可動域制限, 手部尺側のしびれ現病歴:小児期に上腕骨外側顆骨折を受傷し, 保存的治療されたが偽関節となった. 42歳時に他院で左肘部管症候群に対して神経前方移行術が施行された. 55歳頃から左肘関節可動域制限が進行し, 左手部尺側のしびれが再燃したため, 紹介受診となった.
ISSN:1883-2873
1884-9067
DOI:10.11551/jsjd.41.12