一過性特発性大腿骨頭萎縮症の一例

「はじめに」一過性特発性大腿骨頭萎縮症は, 誘引のない股関節痛と大腿骨頭の骨萎縮を特徴とし, 免荷療法や薬物療法などの保存療法にて自然治癒する疾患であり, 様々な原因が考えられているが, 未だにその病因, 病態は明らかにされていない. 今回, 一過性特発性大腿骨頭萎縮症の一例を経験したので報告する. 「症例」40歳, 女性. 妊娠37週. 「主訴:」両股関節痛. 「現病歴:」妊娠33週頃より誘引なく両股関節可動時痛が出現し, 徐々に増悪したため, 経膣分娩が可能かの判断目的にて当科紹介となった. 「既往歴:」特記事項なし 「嗜好歴:」喫煙10本/日(20年), ビール700mL/日×20年 「...

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Veröffentlicht in:日本関節病学会誌 2021, Vol.40(1), pp.46-49
Hauptverfasser: 森本, 暢, 村松, 脩大, 塩田, 尚史, 今里, 滋宏, 森澤, 豊
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」一過性特発性大腿骨頭萎縮症は, 誘引のない股関節痛と大腿骨頭の骨萎縮を特徴とし, 免荷療法や薬物療法などの保存療法にて自然治癒する疾患であり, 様々な原因が考えられているが, 未だにその病因, 病態は明らかにされていない. 今回, 一過性特発性大腿骨頭萎縮症の一例を経験したので報告する. 「症例」40歳, 女性. 妊娠37週. 「主訴:」両股関節痛. 「現病歴:」妊娠33週頃より誘引なく両股関節可動時痛が出現し, 徐々に増悪したため, 経膣分娩が可能かの判断目的にて当科紹介となった. 「既往歴:」特記事項なし 「嗜好歴:」喫煙10本/日(20年), ビール700mL/日×20年 「身体所見:」身長151cm, 体重68kg, BMI 29.8kg/m2 両側股関節自他動運動不可能, FABERテスト施行不可能(強い疼痛のため) 「画像所見:初診時単純X線像:」両側大腿骨頭の透過性が上昇していた(左>右).
ISSN:1883-2873
1884-9067
DOI:10.11551/jsjd.40.46