セメントレス人工股関節全置換術 (Total Hip Arthroplasty : THA) の術後thigh painに影響する因子のX線学的検討
「はじめに」 人工股関節全置換術(以下, THA)は変形性股関節症などによって生じる疼痛や関節の機能低下に対して有用な外科的治療法である. THAを行うことで疼痛の改善, 関節可動域やADLの改善が見込まれ, 整形外科手術の中でも成績がよく, 患者満足の高い手術と言われている. しかし術後に大腿部痛(以下, thigh pain)を訴える患者が散見される. 術後thigh painはTHAの術後合併症のひとつであり, その大部分は一過性であるため大きく問題となることは少ないが, 時には長期にわたって続き患者の日常生活に支障をきたす場合もある. これまで術後thigh painの要因についていく...
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Veröffentlicht in: | 日本関節病学会誌 2020, Vol.39(1), pp.21-25 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 人工股関節全置換術(以下, THA)は変形性股関節症などによって生じる疼痛や関節の機能低下に対して有用な外科的治療法である. THAを行うことで疼痛の改善, 関節可動域やADLの改善が見込まれ, 整形外科手術の中でも成績がよく, 患者満足の高い手術と言われている. しかし術後に大腿部痛(以下, thigh pain)を訴える患者が散見される. 術後thigh painはTHAの術後合併症のひとつであり, その大部分は一過性であるため大きく問題となることは少ないが, 時には長期にわたって続き患者の日常生活に支障をきたす場合もある. これまで術後thigh painの要因についていくつかの報告はあるものの, いまだその原因は明らかにされていない. 本研究の目的は術後thigh painに影響する因子について検討することである. 「方法」 2015年5月から2017年5月に当院で行った初回THA 76例, 89関節(男性12例, 女性64例)を調査対象とした. |
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ISSN: | 1883-2873 1884-9067 |
DOI: | 10.11551/jsjd.39.21 |