関節リウマチに対するMCP関節人工関節置換術中に手関節部での腱剥離術を要した症例の検討
「はじめに」 関節リウマチ(以下RA)に対する整形外科手術のなかで, 手・足の小関節に対する手術の割合が増加傾向にあるとされており, 当科でも多くの手指関節形成術・人工関節置換術が行われている. RAの疾患活動性は強力な薬物療法によって十分に抑制されている例が多いが, 手術対象となる例ではすでに関節破壊が進行しており, さらに隣接関節障害が問題となるような進行例も多い. 手指MCP関節の人工関節置換術は, RA手指変形に対する手術の中で大きな割合を占めており, これまで術後の合併症についてはさまざまな報告がされている. しかし, 手関節背側部での手指伸筋腱の癒着が判明し, 腱剥離術の追加を要す...
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Veröffentlicht in: | 日本関節病学会誌 2019, Vol.38(4), pp.471-477 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 関節リウマチ(以下RA)に対する整形外科手術のなかで, 手・足の小関節に対する手術の割合が増加傾向にあるとされており, 当科でも多くの手指関節形成術・人工関節置換術が行われている. RAの疾患活動性は強力な薬物療法によって十分に抑制されている例が多いが, 手術対象となる例ではすでに関節破壊が進行しており, さらに隣接関節障害が問題となるような進行例も多い. 手指MCP関節の人工関節置換術は, RA手指変形に対する手術の中で大きな割合を占めており, これまで術後の合併症についてはさまざまな報告がされている. しかし, 手関節背側部での手指伸筋腱の癒着が判明し, 腱剥離術の追加を要する症例をしばしば経験するが, その頻度や原因についてはこれまで検討されてこなかった. 本研究では, 当科におけるMCP関節人工関節置換術施行例のなかで, 手関節背側の腱剥離術を行った頻度や患者背景について検討した. |
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ISSN: | 1883-2873 1884-9067 |
DOI: | 10.11551/jsjd.38.471 |