リウマチ足部手術における当グループの手技・工夫
「はじめに」関節リウマチ(RA)の薬物治療の革新的な進歩の中, 手術治療のレベルアップも求められる. 大関節の炎症・破壊は抑えられても, 手足の小関節の炎症・破壊が持続する症例も多々みられる. そんな中, 足部の変形・破壊による疼痛は勿論, 機能障害による転倒リスクの上昇も認識されており, 変形による皮膚障害・感染の問題も大きい. また変形した足では正常歩行能力を獲得するのは困難である. これらのことから, RA変形足を外科的に矯正・形成することの意義は大きい. 我々は, リウマチ足部変形に対し積極的に外科的治療を行っており, その内容を以下に述べる. 「前足部変形」RAにおける前足部変形は,...
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Veröffentlicht in: | 日本関節病学会誌 2019, Vol.38(2), pp.99-106 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」関節リウマチ(RA)の薬物治療の革新的な進歩の中, 手術治療のレベルアップも求められる. 大関節の炎症・破壊は抑えられても, 手足の小関節の炎症・破壊が持続する症例も多々みられる. そんな中, 足部の変形・破壊による疼痛は勿論, 機能障害による転倒リスクの上昇も認識されており, 変形による皮膚障害・感染の問題も大きい. また変形した足では正常歩行能力を獲得するのは困難である. これらのことから, RA変形足を外科的に矯正・形成することの意義は大きい. 我々は, リウマチ足部変形に対し積極的に外科的治療を行っており, その内容を以下に述べる. 「前足部変形」RAにおける前足部変形は, 主に外反母趾変形, lesser toe の metatarsopharangeal (MTP)関節の背側脱臼がある. 外反母趾変形に対しては, 我々は第一中足骨の水平骨切りと新しく形成された第一MTP関節の中へ第一MTP関節の内側関節包を1cm幅程interpositionする, modified Scarf法を用いている. |
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ISSN: | 1883-2873 1884-9067 |
DOI: | 10.11551/jsjd.38.99 |