大腿骨弯曲変形に大腿骨頚部骨折を合併した1例
「はじめに」大腿骨弯曲変形に大腿骨頚部骨折を合併した症例に対する治療成績の報告は少ない. 筆者らは, 大腿骨弯曲変形に対してセメントステムを内反設置として人工骨頭置換術を施行した症例を経験したので, 文献的考察をふまえて報告する. 「方法」「症例」: 89歳, 女性. 「現病歴」: 両側変形性膝関節症に対し, 8年前に右側, 3か月前に左側の人工膝関節置換術を施行されている. 疼痛なく歩行可能であったが, 2週間前より特に誘因なく左股関節痛が出現, 歩行困難となり当院を受診し, 左大腿骨頚部骨折の診断にて入院した. 「既往歴」: C型肝炎, 子宮筋腫. 3歳時に両親が両下肢の発育異常に気づき,...
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Veröffentlicht in: | 日本関節病学会誌 2019, Vol.38(1), pp.43-47 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」大腿骨弯曲変形に大腿骨頚部骨折を合併した症例に対する治療成績の報告は少ない. 筆者らは, 大腿骨弯曲変形に対してセメントステムを内反設置として人工骨頭置換術を施行した症例を経験したので, 文献的考察をふまえて報告する. 「方法」「症例」: 89歳, 女性. 「現病歴」: 両側変形性膝関節症に対し, 8年前に右側, 3か月前に左側の人工膝関節置換術を施行されている. 疼痛なく歩行可能であったが, 2週間前より特に誘因なく左股関節痛が出現, 歩行困難となり当院を受診し, 左大腿骨頚部骨折の診断にて入院した. 「既往歴」: C型肝炎, 子宮筋腫. 3歳時に両親が両下肢の発育異常に気づき, 病院にて精査を受けたが原因不明であった. 外傷歴はない. 「家族歴」: 特記事項なし. 「入院時所見」: 身長135 cm, 体重46 kg, BMI 25. 左scarpa三角に圧痛あり, 単純X線画像にて左大腿骨頚部骨折Garden分類stage 4, また両側大腿骨の弯曲変形を認めた. |
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ISSN: | 1883-2873 1884-9067 |
DOI: | 10.11551/jsjd.38.43 |