ナビゲーションTKAにおける術中キネマティクスと膝関節可動域の検討

「はじめに」 近年ナビゲーションを用いた人工膝関節置換術(以下TKA)において, 臨床成績やアライメントを検討した報告のみならず, 術中のキネマティクスを検討した報告が散見されるようになった. 術前後の前後移動量の変化や, 術中の回旋や内外反バランスについての報告があり, TKAによって術前より内外反の安定性が獲得されていることが示されている. BaierらはCR型とPS型を比較し, CR型において中間屈曲位での不安定性が認められたと報告し, Massinらは拘束性の強い機種においてもparadoxical displacementは認められたと述べている. 我々もナビゲーションを用いた術中キ...

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Veröffentlicht in:日本関節病学会誌 2018, Vol.37(2), pp.93-97
Hauptverfasser: 高木, 博, 浅井, 聡司, 川島, 史義, 神崎, 浩二
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 近年ナビゲーションを用いた人工膝関節置換術(以下TKA)において, 臨床成績やアライメントを検討した報告のみならず, 術中のキネマティクスを検討した報告が散見されるようになった. 術前後の前後移動量の変化や, 術中の回旋や内外反バランスについての報告があり, TKAによって術前より内外反の安定性が獲得されていることが示されている. BaierらはCR型とPS型を比較し, CR型において中間屈曲位での不安定性が認められたと報告し, Massinらは拘束性の強い機種においてもparadoxical displacementは認められたと述べている. 我々もナビゲーションを用いた術中キネマティクスの評価において, 機種間で差を認めることを報告した. さらに, TKAにおいても正常膝と同様なキネマティックパターンであるmedial pivot patternを示すことを報告しているが, TKAにおいて術中および術後のキネマティクスは, その機種やタイプによって変化し, 正常膝と同様なキネマティクスが常に再現されるわけではないことが判明してきている.
ISSN:1883-2873
1884-9067
DOI:10.11551/jsjd.37.93