TriS Medial HTO Plate Systemを用いた内側楔状開大式高位脛骨骨切り術の短期成績

「はじめに」高位脛骨骨切り術(HTO)は, 内側型変形性膝関節症(OA)や特発性膝骨壊死(ON)に対する有用な外科的治療である. 近年, locking plateを用いた内側楔状開大式高位脛骨骨切り術(OWHTO)が注目され, 本邦においても普及してきている. 筆者らは, TomoFix plate(DePuySynthes, Bettlach, Switzerland)と人工骨を用いたOWHTOの良好な短期成績を報告した. しかし, それらの症例では, 偽関節, 脛骨外側ヒンジ部骨折やスクリュー折損等の合併症も認め, また, TomoFix plateは左右同一の直線的形状のため, 前方設...

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Veröffentlicht in:日本関節病学会誌 2017, Vol.36(4), pp.427-433
Hauptverfasser: 薮内, 康史, 近藤, 英司, 小野寺, 智洋, 亀田, 敏明, 佐藤, 大, 岩崎, 倫政, 小野寺, 純, 安田, 和則, 八木, 知徳
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」高位脛骨骨切り術(HTO)は, 内側型変形性膝関節症(OA)や特発性膝骨壊死(ON)に対する有用な外科的治療である. 近年, locking plateを用いた内側楔状開大式高位脛骨骨切り術(OWHTO)が注目され, 本邦においても普及してきている. 筆者らは, TomoFix plate(DePuySynthes, Bettlach, Switzerland)と人工骨を用いたOWHTOの良好な短期成績を報告した. しかし, それらの症例では, 偽関節, 脛骨外側ヒンジ部骨折やスクリュー折損等の合併症も認め, また, TomoFix plateは左右同一の直線的形状のため, 前方設置や皮膚刺激症状の原因となる症例も存在した. そのため我々は, 日本人の骨形態を考慮した解剖学的形状を有し, 中空スクリューの使用が可能なTriS Medial HTO Plate System(TriS plate, オリンパステルモバイオマテリアル, 東京)を開発し, 2014年12月から臨床応用を開始した.
ISSN:1883-2873
1884-9067
DOI:10.11551/jsjd.36.427