内側楔状開大式高位脛骨骨切り術における内側側副靱帯浅層剥離の影響 : 定量的膝外反ストレス撮影による検討
「はじめに」 高位脛骨骨切り術(high tibial osteotomy: HTO)は, 内側型変形性膝関節症(osteoarthritis of the knee: OA)や特発性膝骨壊死(osteonecrosis of the knee: ON)に対する有用な外科的治療法の一つである. 近年, plate を用いた内側楔状開大式(medial open wedge: OW) HTOが注目されている. 本法は, 矯正角度に制限があるものの, 腓骨の骨切りが不要であり, 正確な矯正が可能である. さらに, 強固な支持性を有するlocking plateの使用により後療法の加速化が可能となっ...
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Veröffentlicht in: | 日本関節病学会誌 2017, Vol.36(2), pp.131-139 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 高位脛骨骨切り術(high tibial osteotomy: HTO)は, 内側型変形性膝関節症(osteoarthritis of the knee: OA)や特発性膝骨壊死(osteonecrosis of the knee: ON)に対する有用な外科的治療法の一つである. 近年, plate を用いた内側楔状開大式(medial open wedge: OW) HTOが注目されている. 本法は, 矯正角度に制限があるものの, 腓骨の骨切りが不要であり, 正確な矯正が可能である. さらに, 強固な支持性を有するlocking plateの使用により後療法の加速化が可能となった. 一方, 本術式は, 脛骨内側から骨切りを行うため, 術中に内側側副靱帯(medial collateral ligament: MCL)浅層の脛骨付着部を部分的あるいは完全に剥離あるいは切離する必要性が報告されている. しかしながら, MCL浅層は膝外反力に対する一次制御機構であり, 外旋に対しても重要な役割を担っている. |
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ISSN: | 1883-2873 1884-9067 |
DOI: | 10.11551/jsjd.36.131 |