Adverse Reaction to Metal Debrisの診断に股関節鏡が有用であった1例
「はじめに」Metal on metal THA(以下, MoM THA)の中長期成績の報告では, 関節摺動面やヘッドネック接合部由来の金属摩耗粉によって発生するadverse reaction to metal debris(以下, ARMD)による成績不良例が問題となっている. ARMDは様々な病態を呈するため, 感染との鑑別が困難な例が少なくない. 今回, MoM THA後に股関節痛を認めた症例に対して, 股関節鏡を用いてARMDと診断しえた症例を経験したので報告する. 「症例」症例: 63歳, 女性. 主訴: 右股関節痛, 歩行障害. 既往歴: 特記すべき事項なし. 現病歴: 約10年...
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Veröffentlicht in: | 日本関節病学会誌 2017, Vol.36(1), pp.55-58 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」Metal on metal THA(以下, MoM THA)の中長期成績の報告では, 関節摺動面やヘッドネック接合部由来の金属摩耗粉によって発生するadverse reaction to metal debris(以下, ARMD)による成績不良例が問題となっている. ARMDは様々な病態を呈するため, 感染との鑑別が困難な例が少なくない. 今回, MoM THA後に股関節痛を認めた症例に対して, 股関節鏡を用いてARMDと診断しえた症例を経験したので報告する. 「症例」症例: 63歳, 女性. 主訴: 右股関節痛, 歩行障害. 既往歴: 特記すべき事項なし. 現病歴: 約10年前より両股関節痛を認めており, 近医で両側変形性股関節症の診断を受け保存加療をされていた. 疼痛が増悪したため, 手術目的で当院を紹介受診した. まず左THAを, 約半年後に右THAを施行した. |
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ISSN: | 1883-2873 1884-9067 |
DOI: | 10.11551/jsjd.36.55 |