後十字靭帯を切離したCruciate-Substituting型人工膝関節置換術における可動域と前後安定性の術中評価

「はじめに」Triathlon cruciate-substituting型(以下CS型)人工膝関節(Stryker, Mahwah, NJ, US)はcruciate-retaining型(以下CR型)と比較してインサートの前方リップが前上方に隆起し, ポストカム機構なしに前後の制動が得られるデザインであるとされる. 製造者によると, このインサートは回旋の自由度を減少させることなく優れた前後安定性を提供し, PCLを温存しても切離しても使用できる. しかし, 両インサートの可動域や安定性を術中に比較した研究は少ない. PCLを切離した人工膝関節置換術(以下TKA)においてCR型インサートを...

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Veröffentlicht in:日本関節病学会誌 2016, Vol.35(4), pp.445-450
Hauptverfasser: 山田, 邦雄, 星野, 啓介, 多和田, 兼章
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」Triathlon cruciate-substituting型(以下CS型)人工膝関節(Stryker, Mahwah, NJ, US)はcruciate-retaining型(以下CR型)と比較してインサートの前方リップが前上方に隆起し, ポストカム機構なしに前後の制動が得られるデザインであるとされる. 製造者によると, このインサートは回旋の自由度を減少させることなく優れた前後安定性を提供し, PCLを温存しても切離しても使用できる. しかし, 両インサートの可動域や安定性を術中に比較した研究は少ない. PCLを切離した人工膝関節置換術(以下TKA)においてCR型インサートを使用すると前後不安定性が生じるが, このCS型インサートに替えることによりどの程度安定性が高まり, 可動域が変化するのであろうか. 我々はPCLを切離したTKAにおける両インサートの可動域と前後安定性をナビゲーションシステムにより術中評価し, 比較検討した.
ISSN:1883-2873
1884-9067
DOI:10.11551/jsjd.35.445