人工股関節置換術における寛骨臼横靱帯を指標としたカップ設置の有用性 - CTナビゲーションシステムを用いた検討

「はじめに」人工股関節置換術 (以下THA) において, 正確なカップ設置が術後脱臼の予防, 可動域の改善, 長期耐用性の向上の点からきわめて重要である. カップ設置角の目標として, safe zoneやcombined anteversion theoryなどが報告されているが, 最適なカップ設置角は現在もなお統一されていない. 一方, 寛骨臼横靱帯 (transverse acetabular ligament : TAL) が患者固有の臼蓋の解剖学的な指標であり, THAにおいて適切なカップの設置に有用であるといった報告がある. そこでわれわれは, TALに合わせたカップトライアルの前捻...

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Veröffentlicht in:日本関節病学会誌 2013, Vol.32 (2), p.145-150
Hauptverfasser: 藤田健司, 加畑多文, 前田亨, 楫野良知, 渡邉慎, 岩井信太郎, 黒田一成, 長谷川和宏, 土屋弘行
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」人工股関節置換術 (以下THA) において, 正確なカップ設置が術後脱臼の予防, 可動域の改善, 長期耐用性の向上の点からきわめて重要である. カップ設置角の目標として, safe zoneやcombined anteversion theoryなどが報告されているが, 最適なカップ設置角は現在もなお統一されていない. 一方, 寛骨臼横靱帯 (transverse acetabular ligament : TAL) が患者固有の臼蓋の解剖学的な指標であり, THAにおいて適切なカップの設置に有用であるといった報告がある. そこでわれわれは, TALに合わせたカップトライアルの前捻角をCTナビゲーションシステムを用いて測定し, TALがカップ設置の指標として有用かどうか検討した. 「対象と方法」当院で2011年1月から2012年8月に初回THAを施行した101例108股を対象とした.
ISSN:1883-2873