初回TKAでの脛骨側骨欠損例に対する対処法の検討
「はじめに」膝関節高度変形例に対するtotal knee arthroplasty (以下TKA) においては, 脛骨側に広範囲な骨欠損を伴う症例があり, その範囲や形態に応じた対策が必要となる. 骨欠損に対する対策として, 骨セメントでの補填, 自家骨や同種骨を用いた骨移植, 金属補填材の使用, ステムの使用などがあり, それに加えて手術手技の工夫も重要となる. 当科では, 骨欠損の大きさや, 骨欠損の形態により対処方法を選択しているが, 今回, 当科で施行した脛骨側骨欠損例に対するTKAの手術内容を調査し検討した. 「対象と方法」対象は, 2005年から2009年までに施行したTKA358...
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Veröffentlicht in: | 日本関節病学会誌 2012, Vol.31 (1), p.41-47 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」膝関節高度変形例に対するtotal knee arthroplasty (以下TKA) においては, 脛骨側に広範囲な骨欠損を伴う症例があり, その範囲や形態に応じた対策が必要となる. 骨欠損に対する対策として, 骨セメントでの補填, 自家骨や同種骨を用いた骨移植, 金属補填材の使用, ステムの使用などがあり, それに加えて手術手技の工夫も重要となる. 当科では, 骨欠損の大きさや, 骨欠損の形態により対処方法を選択しているが, 今回, 当科で施行した脛骨側骨欠損例に対するTKAの手術内容を調査し検討した. 「対象と方法」対象は, 2005年から2009年までに施行したTKA358関節中, 術前の単純レントゲン像で脛骨側にjoint lineから20mm以上の骨欠損を認めた14例15関節である. 男性3例3関節, 女性11例12関節で, 原疾患は変形性膝関節症 (以下OA) が9関節, 関節リウマチ (以下RA) が4関節, 外傷後の変形が1関節, 神経障害性関節症 (Charcot関節症) が1関節であった. |
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ISSN: | 1883-2873 |