生物学的製剤投与中の関節リウマチ患者における手術症例の検討

「はじめに」関節リウマチ (rheumatoid arthritis: 以下RA) 患者に対する生物学的製剤の投与は, 2003年に我が国でも認可され, その高い臨床効果と関節破壊抑制の可能性が期待されている. またWindows of opportunityという考え方からRA発症早期における生物学的製剤の積極的な投与が推奨され, 本邦でも早期RA患者に対する早期導入が検討されている. しかし, 関節破壊が進行したRA患者においては, 生物学的製剤の投与によっても骨関節破壊がさらに進行し, 手術療法が必要となる症例が存在する. また, 免疫抑制作用が強い生物学的製剤を投与されているRA患者に...

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Veröffentlicht in:日本関節病学会誌 2010, Vol.29 (2), p.231-236
Hauptverfasser: 高窪祐弥, 高木理彰, 浅野多聞, 村成幸, 佐々木幹, 玉木康信, 梁秀蘭, 佐々木明子, 仲野春樹, 大類広, 荻野利彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」関節リウマチ (rheumatoid arthritis: 以下RA) 患者に対する生物学的製剤の投与は, 2003年に我が国でも認可され, その高い臨床効果と関節破壊抑制の可能性が期待されている. またWindows of opportunityという考え方からRA発症早期における生物学的製剤の積極的な投与が推奨され, 本邦でも早期RA患者に対する早期導入が検討されている. しかし, 関節破壊が進行したRA患者においては, 生物学的製剤の投与によっても骨関節破壊がさらに進行し, 手術療法が必要となる症例が存在する. また, 免疫抑制作用が強い生物学的製剤を投与されているRA患者に対する手術療法では, 術後感染発生率の増加などが危惧されている. 今回, 当科における生物学的製剤投与中のRA患者における手術症例の内訳と手術関連合併症について, 検討したので報告する.
ISSN:1883-2873