胸腔ドレナージ後に再膨張性肺水腫を発症した左自然気胸の1例

「症例」患者 : 51歳, 男性 主訴 : 左前胸部痛 既往歴 : 虫垂炎 喫煙歴 : 10本/日×30年間 (15 pack-year smoking) 「現病歴」1週間前, 出勤時に前胸部痛が出現したが医療機関を受診せず様子をみていた. 症状改善傾向ないため近医受診し胸部レントゲンにて軽度の左気胸と診断された. 同日加療目的に当科紹介となり左胸腔ドレナージ目的で入院となった. 「初診時現症から初療」初診時胸部レントゲンで左肺の中等度~高度の虚脱を認めた. 縦隔の偏位は認めなかった. 肺虚脱から1週間が経過しており肺の膨張に伴い再膨張性肺水腫の懸念があったため, 胸腔ドレナージに先立ってメチ...

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Veröffentlicht in:順天堂醫事雑誌 2013, Vol.59 (1), p.101-103
Hauptverfasser: 宮坂善和, 鈴木健司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「症例」患者 : 51歳, 男性 主訴 : 左前胸部痛 既往歴 : 虫垂炎 喫煙歴 : 10本/日×30年間 (15 pack-year smoking) 「現病歴」1週間前, 出勤時に前胸部痛が出現したが医療機関を受診せず様子をみていた. 症状改善傾向ないため近医受診し胸部レントゲンにて軽度の左気胸と診断された. 同日加療目的に当科紹介となり左胸腔ドレナージ目的で入院となった. 「初診時現症から初療」初診時胸部レントゲンで左肺の中等度~高度の虚脱を認めた. 縦隔の偏位は認めなかった. 肺虚脱から1週間が経過しており肺の膨張に伴い再膨張性肺水腫の懸念があったため, 胸腔ドレナージに先立ってメチルプレドニン125mgを投与した. 左鎖骨中線第2肋間から24Frダブルルーメントロッカーカテーテルを左胸腔内へ挿入した. 挿入後胸腔ドレーンは水封で管理を行った. 明らかな空気漏れは認めず, 挿入直後のレントゲンでは左肺はほぼ完全に膨張していた.
ISSN:2187-9737
DOI:10.14789/jmj.59.101