原因不明の意識障害に対する初期対応・診断までの流れについて
「はじめに」総合診療科は, プライマリ・ケアとして初診の患者さんに対応するほかに, 原因不明の症候に対する精査依頼を受けることも少なくない. 最も多いのが不明熱であるが, 原因不明の意識障害も精査依頼を受ける頻度の高い症候の一つである. 今回は, 他院より紹介入院となった原因不明の意識障害の症例を呈示し, その初期対応や診断までの流れについて検証する. 「症例紹介」症例は75歳, 男性. 9 ヵ月前に下部胆管癌に対して他院で膵頭十二指腸切除術を施行されていた. 5ヵ月前に両下肢の浮腫および低Na血症で同院に入院となっており, 補液, 安静で症状軽快している. 2週間前より全身倦怠感が出現し症状...
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Veröffentlicht in: | 順天堂医学 2012/06/30, Vol.58(3), pp.278-280 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」総合診療科は, プライマリ・ケアとして初診の患者さんに対応するほかに, 原因不明の症候に対する精査依頼を受けることも少なくない. 最も多いのが不明熱であるが, 原因不明の意識障害も精査依頼を受ける頻度の高い症候の一つである. 今回は, 他院より紹介入院となった原因不明の意識障害の症例を呈示し, その初期対応や診断までの流れについて検証する. 「症例紹介」症例は75歳, 男性. 9 ヵ月前に下部胆管癌に対して他院で膵頭十二指腸切除術を施行されていた. 5ヵ月前に両下肢の浮腫および低Na血症で同院に入院となっており, 補液, 安静で症状軽快している. 2週間前より全身倦怠感が出現し症状増悪するため, 近医に再入院となった. 入院後Hb低下, 血小板低下が進行し意識障害をきたしたため, 精査加療目的に当科紹介受診となった. |
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ISSN: | 0022-6769 2188-2134 |
DOI: | 10.14789/pjmj.58.278 |